鍼灸適応症¦便秘
-滋賀県守山市・県立総合病院(旧:成人病センター)近くの鍼灸院です‐
ホーム
受診案内
はじめにお読みください
診療時間
休診日や診察時間です
料金表
治療方針
保険治療
アクセス
リンク
LINE予約
肩こり
腰痛
便秘
自律神経失調症
顔面神経麻痺
黄斑変性症
夜尿症
感冒
中風
クローン病(近日更新)
眼精疲労(近日更新)
膝痛(近日更新)
めまい(近日更新)
小児癲癇(近日更新)
ホーム
鍼灸適応症
便秘
便 秘
便秘とは、排便の回数が減ることとされていますが、腹部膨満感、残便感、排便痛といった不快感を伴った状態のことをいいます。
毎日数回排便がある人、2~3日に1回ある人、いろいろおられますが毎日なくても不快感がなければ便秘とはいえません。
反対に毎日排便があっても不快感がある場合は便秘とみなします。
便秘の原因(西洋医学的視点)
①少食・水分不足:食べないと出ません。過剰なダイエットは便秘になりやすいです。また水分をしっかり摂らないと便が固くなり出にくくなります。
②食物繊維不足:食物繊維は便通を整えるとともに、腸内細菌の善玉菌を増やします。
③ストレス:自律神経のバランスが崩れ、痙攣性便秘を引き起こします。
④運動不足
⑤がまん癖
【改善方法】
❶排便習慣化:便意がなくても朝食後便器に座る習慣をつける。
❷腹筋強化:腹圧を上げることで出やすくする。
❸食事療法:食物繊維の多い食品の摂取や乳製品の摂取を心掛ける。
❹運動
中医学的視点([ ]内は中医学用語)
便秘は[大便秘結]と呼ばれ、便秘には体内に余分なものが溜まりすぎてしまう[実証]の便秘と体内に必要なものが足りていない[虚証]の便秘があります。
【原因】
①[実証]Ⅰ:脂っこいものの食べ過ぎ、飲酒過多、水分不足により胃腸に熱が溜まり[津液]不足となり
[大便秘結(熱秘)]となる
②[実証]Ⅱ:怒りやストレス、悩み事などで[気]の巡りが悪くなり、[気][血]の動きを阻害
[大便秘結(気秘)]
③[虚証]Ⅰ:疲れや少食、食欲不振、久病等で[脾胃]が弱り全身や腸に[気][血]を上手く運べない
また便を上手く排出できなくなる[大便秘結(虚秘)]
④[虚証]Ⅱ:[腎]の[陽気]が不足し、全身を温められなくなり便を出す力が弱くなる
[大便秘結(冷秘)]
などがあり、一括りに便秘と言っても原因は様々です。中医学的には大まかに次のように分けることができます。※以下の分類にないものもあります。原因を探り治療します。
熱秘(ねつひ)
・腹部膨満感がある
・お腹を押さえると固く、痛みがある
・排便の切れが悪い
・口が渇きやすい
・味が濃いもの、辛いものまたお酒が好き
・小便が少なく黄色い
〈治法〉体内の余分な熱を取り、水の流れをよくします
〈ツボ〉内庭、合谷、曲池、天枢、大腸兪など
気秘(きひ)
・お腹から脇腹にかけて張った痛みがある
・便はさほど固くもなく乾燥もしていない
・ゲップがよく出る
・食欲があまりない
・イライラしたり少しのことで怒ってしまう
・おならがよく出る
〈治法〉肝の働きを良くし、気の流れを整えます
〈ツボ〉太衝、中脘、天枢、大腸兪など
虚秘(きょひ)
・腹部に張った痛みはない
・下腹部に不快があり、便意はあるが排便が困難
・排便後に疲れる
・排便時に汗が出る
・めまいがある
・唇や爪の色が淡い
〈治法〉気と血を養います
〈ツボ〉気海、血海、脾兪、膈兪、大腸兪など
冷秘(れいひ)
・排便困難
・時々お腹が冷えて痛む
・足腰がだるく力が入らない
・手足の冷え
・冷えるとひどくなる
・小便は透明で量が多い
〈治法〉体を温めたり、血の巡りを良くし代謝を活発にしていきます
〈ツボ〉上巨虚、足三里、気海、関元、神闕など