鍼灸適応症¦夜尿症
-滋賀県守山市・県立総合病院(旧:成人病センター)近くの鍼灸院です‐
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夜尿症
夜尿症
遺尿は「尿床」とも言われ、満3歳以上の小児が常習的に睡眠中に排尿し、目覚めた後に気づく病症です。
満3歳未満の幼児では、知能が未発達なため正常な排尿習慣が身についておらず、遊びに夢中になって睡眠が不足し精神が極度に疲労すると時々遺尿することがありますが、この場合は遺尿とは呼びません。しかし、満3歳を過ぎてもまだ排尿を自制できず、習慣的に毎晩小便を漏らす場合は遺尿となります。
夜尿症の原因(西洋医学的視点)
いくつかの理由が考えられますが科学的に完全に解明されているわけではありません。
夜尿症のお子さんは眠りが深く、おねしょをしていても起きる事はほとんどありません。夜間尿意で起きる事は無いといってよい状態です。
基本的には夜間の尿量と膀胱容量のバランスが問題になってきます。精神的なストレスなども原因としてよくいわれますが、小さいときから続いている夜尿症では明らかな因果関係は少ないようです。一度夜尿症が無くなってから半年以上経ってまた夜尿症が始まる場合もありますが、このような時は生活環境の変化や何らかのストレスが引き金になっているときがあります。ときにミルクなど食事アレルギーの関与もありますが頻度は高くありません。
両親に夜尿症があった場合、こどもが夜尿症になる頻度は高いといわれていますが、明らかな原因遺伝子は見つかっていません。
※夜尿症の3原則
①起こさず
②怒らず
③焦らせず
中医学的視点([ ]内は中医学用語)
[腎]と[膀胱]の失調が直接関係していると考えられます。
発病の原因の多くは、[腎気不足]、[下元虚寒]、[病後の体質虚弱]、[肺脾気虚]、または[習慣性]によるものです。
【原因】
先天性の不足、虚弱体質、病後に[正気]が衰退などにより[腎陽]が不足すると[膀胱]の機能が失調して起こります。
久病や大病で[正気]が衰退し、[脾]と[肺]の機能が減退すると、[膀胱]の機能が失調して起こります。
また、[気]は[陽]に属し、[気虚]は[陰盛]を引き起こしますので[陰]を主る夜間に遺尿が起こります。
[肝]は[疏泄]を主り、[水]の流れを調節しています。また[肝経]は陰器をまとっていて、飲食不節や[湿熱]の病邪により[疏泄]を失調させると[膀胱]の機能を失調して起こります。
小児の躾が悪く、夜間の排尿を規制しないでいると、習慣性の遺尿が起こります。
中医学ではその症状や四診で得られた情報を基に弁証を立て治療していきます。ここでは主な症状のみの治法、ツボを紹介致します。
腎気不足(じんきぶそく)
・睡眠中に遺尿し、目覚めてから気づく
・排尿量は比較的多量
・一晩に1回ないしは数回遺尿する
・知能の発達が遅い
・頻尿
・四肢の冷え
〈治法〉[腎陽]を温めて補います
〈ツボ〉関元、中極、腎兪、膀胱兪、太谿など
脾肺気虚(ひはいききょ)
・睡眠中に遺尿する
・排尿回数は多いが、排尿量は多くない
・食欲不振
・顔色が黄色い
・汗をかきやすい
・疲れやすい
〈治法〉[肺]の働きを良くし、[気]の流れを良くします
〈ツボ〉気海、太淵、肺兪、三陰交、足三里など
肝経湿熱(かんけいしつねつ)
・睡眠中に遺尿する
・小便は黄色く臭いが強くツンとする
・排尿回数は少なく、排尿量も少ない
・怒りっぽい
・夜間歯ぎしりをする
・顔色は紅い
〈治法〉熱を除き、[水]の流れを良くします
〈ツボ〉中極、中髎、三陰交、陰陵泉、太衝など